木のチカラをかりて職人が作る家具のようなオーダーキッチン

今回は、天然の木を使ったオーダーメードキッチンを作るF-FURNITURE様の岐阜本社ショールームに伺いました。

こちらのショールームは2022年9月にリニューアルされた大変気持ちの良い空間です。

 

お客様ショールームご紹介 ショールーム訪問 藤岡木工所 F-Furniture

こちらのショールームにハーフェレ製品をたくさんご採用いただいており、代表の藤岡様をはじめ、設計ご担当の武藤様には設計ストーリーを、製造ご担当の中山様には製造秘話を、お客様ご担当の浅野様・藤岡様にはお客様から頂いた感想などを語って頂きました。

 

その様子をこちらの動画、または全文テキストでご覧ください。

 

 

ショールーム訪問 ショールーム紹介 インタビュー全文はこちら

 

お客様ショールームご紹介 ショールーム訪問 藤岡木工所 F-Furniture

 

【代表/藤岡様】今回、新しいショールームを作るにあたり、今までのショールームの雰囲気ではないようなスタイルを一番に考えました。 

売りたい商品ばかりが目に付く、展示をするということではなくて、やはり凄い雰囲気っていうんですかね、世界観を重視したショールームを作ろうということで計画をしました。

今回は3つのタイプのキッチンを展示しております。一番人気のあるカジュアルなスタイルのものと、こちらも人気のⅡ型のキッチン、そしてちょっと高級層のハイグレードな素材を使ったキッチンの3タイプです。

 

 

【お客様ご担当/浅野様】こちらは大雪山のオークを使ったアイランドキッチンになります。我々は天然木を使ったキッチンというのをメインでやらせていただいておりまして、その中で、オーク材は非常に人気があって、好評を得ております。

お客様ショールームご紹介 ショールーム訪問 藤岡木工所 F-Furniture

 

職人さんの細やかな技術を使って、家具のようなキッチンを提案しております。

こちらはデザインで(キッチン角の)木目が繋がっているというのを表現したく、これを実現するために、ここ(角)を留め加工しているのですけれども、ここ(の扉)を開けるために160°の広角丁番を採用することで、このデザインを実現できるということを感じております。

 

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こういったラスティックオークなど柄の強いものを使うので、あまり化粧をたくさんするとゴテゴテになったデザインになってしまうので、なるべく僕たちはこの木の力を十分生かしたデザインで、シンプルな納まりにするのがベストかなと考えています。

【製造ご担当/中山様】色々な広角の丁番でこの動きを試したんですけど、Grassのこの丁番は持ち出す量が多くて、こういったところの緩衝する、開けるときにここが緩衝するのですけど、そこが持ち出し量が多いので逃げられるので、緩衝しないつくりが可能になるのかなというのが大きな点です。

 

 

【お客様ご担当/浅野様】こちらの「ComfortⅡ」は、弊社ではこのように調味料収納として非常に好評を得ております。 こちらはこのような高さを変えることができて、調味料のボトルの高さに合わせてお客様にご自由に使っていただいております。

 

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【お客様ご担当/藤岡様】弊社のキッチンではレールの方もグレー色で、引き出しの内部をグレーの色で統一することが多いです。

その中でこういった調味料入れも同じグレー色にすることによって、引出しの中もグレー1色で統一感もでるので、そういったところもすごく好評を得ています。

 

 

【設計ご担当/武藤様】こちらのカトラリー収納の「MOVE」はこういったボックスタイプのパーツがあってお箸などをここから食卓に持っていって使うこともできて、そういった点をお勧めしております。

今回キッチンがオーク材を使っているので、オーク材で揃えて入れさせていただきました。

 

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ゴミ箱など生活感のあるものを隠したいというお客様が結構いらっしゃいまして、そのようなお客さまには、こちらのタイプの2つバスケットが入っているものをお勧めしています。分別もできるのでいいと思います。ソフトクローズもいいですね。

 

 

【お客様ご担当/浅野様】こちらがチーク材で作ったセパレートキッチンになります。

このセパレートキッチンというのは、コンロとシンクが別々に分かれているキッチンのことを言いまして、このアイランドの空間で回遊できるようなイメージでご提案をさせていただいています。

 

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こちらのセパレートキッチン、アイランドカウンターなんですけれども、こちらをリビング側を想定しておりまして、こちらにはこのように収納があります。この扉もゆっくりと閉まります。

【製造ご担当/中山様】この丁番だとかぶせる方にも、かぶせを浅くする方にも、両方調整が効くので、非常に施工性とか現場で取り付けた後の調整もしやすいかなと感じます。

 

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【お客様ご担当/浅野様】こちらのワイヤーバスケットはですね、こういった食洗機で洗えない鉄の鍋ですとか、こういったものを乾かすのに非常にお客様から好評をいただいておりまして、これも洗ったものをすぐこちらに置いて通気性がよいのでしまって乾かしておけるということで、非常にお客様からのリクエストが多い金物となります。

 

 

【お客様ご担当/藤岡様】弊社のキッチンでは、基本的にGrassのレールを使わせていただいています。まず、お客様がすごく物が多いとか、入れる物の重ささなどを気にされるので、耐荷重が大きいこのレールはすごく心強いなと思っています。

閉まる時もソフトクローズで閉まってくれるので、お客さまからすごく好評をいただいています。こちらのGrassのレールは、他のキッチンにも採用させていただいています。

【設計ご担当/武藤様】Grassのレールは、角の部分が垂直に落ちていて、中の有効スペースが広く使えて、お客様にもお喜びいただいています。

 

 

【お客様ご担当/浅野様】こちらのカトラリー収納では、「SiKiRiNa」を採用させていただいております。こちらは、色がブラックで、且つこちらの中のディバイダーが、カラーバリエーションがあって、今回このチーク色に合わせて、ちょっと濃い目の色を入れさせていただきました。

こういった中まで演出ができるというところが、非常にお客様から喜んでいただいております。我々も結構お勧めさせていただいていますので、これからも色々採用していきたいなというふうに考えております。

 

 

こちらのキッチンは、今まで我々が提案してきた天然木のキッチンとは、ガラっと変わって、ちょっと海外のトレンドを意識したご提案をさせていただいております。

 

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こちらのキッチンでは、「レマンⅡ」を採用させていただいております。

こういったL型キッチンのデッドスペース、コーナー部分をこのようなかたちで有効に活用できますので、すごくお客様から好評です。簡単に引くとレールが誘導して開いてくれるのでとても楽です。

 

 

こちらではシリコンテープライト「LED 1163」を採用しています。

ここはショールームということもあり、演出としてちょっとこういった光を照らすことで、この場の雰囲気が華やかになるのかなと思いまして、こちらを採用いたしました。

こちらのシリコンテープライト、は従来ですと、こういった留めになる部分がコネクターでつなぐことによって照明が消えてしまっていたんですけども、シリコンテープライトで、曲げて施工することができるので、光も途切れず視光性を保つことができます。

 

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【製造ご担当/中山様】このシリコンテープライトだと、プロファイルをカットして、プロファイルを埋め込んでということもなく、ただ溝を掘って入れるだけなので、加工時間などはすごく短縮されています。

 

 

【お客様ご担当/浅野様】こちらは垂直収納扉を使った収納になります。

こちらは家電収納を想定しておりまして、普段は家電を使う際はオープンで使っていただいて、例えば電子レンジやオーブントースター、それから調理家電を置かれる方が多くいらっしゃいます。

お客様がいらっしゃったときに、ちょっと気配を消したいなという時は、このように閉じて使っていただくことができます。

こちらは通常の開きの扉ですと、このように扉が出てしまうんですけども、中に収納して邪魔にならなくて非常にすっきりとした見た目になって、このような感じで採用していただく機会が増えております。

 

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【製造ご担当/中山様】この金物「扉ワンタッチシステム」は、プッシュで開いて、なおかつソフトクローズで閉まるというのは、今までにない斬新な動きで、尚且つこのストロークが小さくて済むので、家具を作るに当たって、扉と奥行きを変える必要もないというか、このクリアランスをわざわざとらなくてもいいのでそこはすごく大きいかなと思います。

相反する動きなので、プッシュで開いてソフトクローズというと、どうしてもプッシュが邪魔をしてソフトクローズが付けられないというのを解消してきたというのは、すごい大きいと思います。お客様にご提案できるんじゃないかと思います。

 

 

【設計ご担当/武藤様】こちらの家具では、「エアーヒンジ仕様のアルミフレーム扉」を採用させていただいています。フレームはとても細いので、デザインもすっきりした収まりになっています。

【製造ご担当/中山様】「エアーヒンジ」は、天地の板に埋め込むんですけど、意外と華奢なのかなと思いながらも使ってみると、ちゃんと3次元の調整ができて、剛性もしっかりしているな、という印象を受けました。動きも凄くいいので、いい評判をもらっています。作業性としては、天地に埋め込んでいる所がよく考えてあるなっていう。側板でなくて天地にあるので、ここの側の寸法とかを選ばないと言うのですかね、そこが大きいかなと。

 

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【設計ご担当/武藤様】そうですね。収納物とかも金物と緩衝とか何も考えずに設計できるので、すごくすっきりした収納にできるなと感じています。

【製造ご担当/中山様】何より金物が見えないというのが大きいですね、やっぱり。

作ってみてなんですけど、ガラスなんで、かなり重量があって、フレームを木で作っているんですけど、大丈夫かな?という心配があったんです。

これ自体がこの扉自体をこの角の上と下で吊っているので、もっとひじるのかな?と思ったんですけど、意外とそういう心配がなく、付けてみても、そんなに心配なかったなっていうのはありますね。

木でやる(製作する)っていうのが、なかなか難しかったんですけど。

 

 

【お客様ご担当/浅野様】岐阜本社ショールームは岐阜県山形市にあります

3つの異なるタイプのキッチンを展示しておりますので、ぜひともお気軽にお立ち寄りください。

【お客様ご担当/藤岡様】東京都の江東区の清澄白河に東京ショールームもございます。

東京のショールームでは、チークとオークの2種類のキッチンがありますので、こちらへもぜひお越しください。

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取材協力:F-FURNITURE 藤岡木工所

注※上記テキストは一部文語に修正してあります。ご了承ください。